うつ病から始まる休職生活

うつ病になってからの記録とこれからの人のために

太陽の光と心の闇

休職を続けていく中で、困ったことがいくつか出てきました。

 

まず、外に出なくなったことで、朝日の光を浴びなくなりました。朝日は体内時計をリセットし適切に整える効果があるそうです。なんでも、朝日を浴びてから約15時間後に眠くなるように人間はできているみたいです。

 

うつ状態になってから、とにかく体が重くて一日中ベットにいるような日も増えていました。

休職前は毎日7時には出勤して朝日を無理やり浴びていました。仕事を終えて夕食を食べると、起きてられないくらい眠気がきて寝落ちする日々でした。

 

しかしながら、休職してからというもの、夜になっても眠気が来ないのです。

 

深夜12時、1時になって「そろそろ寝なきゃ・・・」と思い電気を消して目を瞑りますが微睡みが全く来ないのです。目を瞑ると目の前の暗闇が一層、色を強くはっきりと感じられて思わず目を開けてしまいます。

 

「寝ないと明日辛いぞ・・・」「生活リズムを整えるために早く寝なきゃ」と思えば思うほどそれとは裏腹に僕の脳は覚醒していく気がします。

 

深い闇の中に吸い込まれていくような、ダークサイドに落ちていくようななんとも言えない感情に襲われるのは初めての経験でした。

 

世間一般的に「眠れない」という人は一定数存在し、僕はこれまでその方達の気持ちは全く理解できませんでした。自慢にもなりませんが、どこでも寝られるのが僕の長所でした。ドラえもんのび太がどこでも寝ているように、本当に僕はどこでも寝られるタチなんです。

 

都内にお住まいの方はご存知かもしれませんが、新宿に新宿御苑という広大な庭園があります。上京し始めのころは、大都会東京にこんな自然あふれた場所があるのだと驚いたものです。

 

そもそも新宿御苑は江戸時代までルーツが遡るようですね。

徳川家康の時代に、家臣が譲り受けた領地だったそうです。どれくらいの広さか知らない人のために調べてしましたが(僕も知らなかったので)

約18万坪東京ドーム約12個分とのことです。

(東京ドームで例える文化どうにかならんかな。。。分かりづらいったら・・・)

 

新宿御苑には

・春には桜が満開になり、秋にはどんぐりが落ちていたりと四季を通じて表情が変わる

・謎の温室があって、巨大なバナナが生えていたりここはどこ状態が味わえる

・敷地内にはお茶屋さんやスタバもあり、のんびり時間を過ごせる

・多分歴史に関わる貴重な建築物がたくさんある

・バラがめっちゃ綺麗

独断と偏見による、僕の御苑の印象です。(褒めてます

 

東京を訪れた際には、渋谷とかわちゃわちゃした場所も面白いですけど、ちょっと都会の喧騒に疲れた時には足を伸ばして欲しいスポットの一つです。

 

何が言いたかったか随分それてしまいましたが、割と暖かい春の日なんかは友達と新宿御苑に行って日向ぼっこ→寝落ちみたいなことをかましていました。

 

それくらい自分は、屋外でも寝てしまうどこでも寝られるタイプの人のはずだったのですが、

30数年の人生の中で初めて不眠の症状に悩まされることになりました。

 

うつ病うつ状態の方全てに当てはまるかはわかりませんが、僕の場合は夜が更けるにつれて自分も闇に飲まれていく感覚があります。

夜と静けさが、自分の置かれている状況にフォーカスされてなんとも言えない焦りや不安が襲ってきます。

「また社会復帰できるんだろうか」「周りは毎日頑張って働いてるのに」

と考えても答えの出ない、仕方のないことがぐるぐると頭の中を巡っていきます。

 

でもきっとなるようにしかならない。どうにかなるはずだと信じて、今は時が経つのを待つばかりです。