前回、体調の変化に驚き、母親に溢れる気持ちを吐き出し精神科を受診することに決めた所まで話しました。今日はその続きをば・・・
母親との電話の次の日、仕事を一日休んで精神科へ。
今まで縁のなかった精神科。
精神科と言うと、僕の勝手な悪いイメージは統合失調症とか、薬物依存症とかちょっといろいろ怖いイメージのある所でした。待合室で発狂したり、暴れる人を押さえるような番人がいたりするんだろうなあと(極端)
ざっくりとあまりいいイメージを持っていなかったので、そこに行く自分をちょっと受け入れきれずにいました。
いざ病院を訪れると、イメージとは全く違う光景が広がっていました。
・発狂してる人はいない。
・番人もいない。
・受付の人は良くも悪くも普通。(もっと、深刻な感じで受け入れられると思った)
もちろん、精神疾患はいろんな症状があると思うので、場所によって状況は全く違うのだと思いますが、僕が行った病院は「あれ、ここ歯医者?」くらいの感じでした。
待合室は20代くらいの女性、30代前半くらいの男性、50代くらいの女性、変な勘違いをしている僕の4人で構成されていました。
ここにきてる人はどんな症状で来ているんだろう・・・と迷惑にならない程度にチラ見していましたが、皆さん、普通。
そりゃそうだと後で妙に当たり前のことに納得しますが、精神疾患なんだから目に見えづらい病気だし、当の本人の僕だってはたからみたらただの30代男性なわけです。
みんなそれぞれ、自分の世界で頑張って、頑張って現実を生きようとあがいて疲れちゃった人たちなんだよなあ~と、変な悟りを開き待ちます。
ぼんやりと空を見つめながら、「なんかすべてにやる気おきないなあ~」と待っていると、不意に名前を呼ばれて「ビクっ!!」となってしまい待合室にいる中で一番怪しい奴だったことでしょう。
個室に入ると、普通のお医者さんが座って出迎えてくれます。
多分ベテランっぽい人、60歳手前くらいの卵みたいなおじさんでした。なんとなく今思い返してみると、映画「クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦」に出てくる悪の組織の親玉の人に似てました(笑)
↑この人
いや、マジ似てるな。
状態を聞かれて、会話するうちに自分の仕事の出来なさとか、人間関係をうまく回せていけない事とかを聞いてもらううちに涙を流してしまいました。
「仕事の事についてだけど、あなたは男性一人で他は全員女性なんだよね?仕事のできなさとかいうけど、それってあなたが悪いの?」
「誤解を恐れずにいうけど、女性同士で争うのはリスクが大きいから、男性が割とはけ口されることも多いと思うよ。これは私個人の意見だけど。代表で見せしめ的な。」
淡々と話を進める先生でしたが、冷静に今の状況を僕なりに整理したり、考えてみなさいというアシストだったと思います。
「じゃあ、一度簡単なテストありますから。うつ状態かどうかの判断の一つになるからね。」
と会社でもやったことのあるような、心理状態を測るテストをしました。
例えば「落ち込んだり、悲しいと思うことがある。」と言う問いに対して、5段階で
5:毎日ある
4:時々ある
3:たまにある
2:ほとんどない
1:まったくない
みたいな選択肢があって、自分の状況に最も近しいと思える番号をマークします。
(正確な質問・選択肢じゃないので参考までに・・・)
1,2分で終わるテストですが、その結果
「今ね、中程度のうつ状態にあるってここには表示されているけどね。あなたはどうしたい?頑張れそう?休みたい?」と問われ
「ん~~~本当は休みたいです。でも今すごく忙しくて休むと迷惑も掛かるし、例えば休むとして、どれくらい休むものですか?」と聞くと
「一般的には1か月からかな。それでよくならなきゃ延長だね。」と言われ
「もし、体調いいときだけ働くってのはできないんですかね?」と聞くと
「いや~それは無理よ。休んでってことで休職してるんだもん。」
そりゃーそうだ。
でも今はどうしても休むことに抵抗があるし、本当は辛いから休みたいけど・・・。でも絶対に出なきゃいけないものもあるし・・・。
と頭の中をグルグル・・・
「そしたらさ、とりあえず薬渡すから飲みながら仕事するってことにして、それでも無理って感じるなら明日もやってるからくれば診断書書くから」
と声を掛けてもらい、そうすることに。
「トリンテックス」という先生が言うには、初心者にオススメ!の一錠。
簡単に言えば、憂鬱な気分を晴らしてくれる薬なんだそう。
副作用も少ないので、初めての人には割とこれが処方されるっぽいです。
今仕事から離れて約1週間たち、少し落ち着いてるけど、ちょっと思い返してみるとなぜ?と思う行動にこれから出ますが、それはまた次回書こうと思います。